2024.05.27
母なる最上川の源流「火焔滝(ひのほえのたき)」
(米沢市)
断崖に響く滝音、舞う滝煙、涼しく吹き抜ける滝風。辿り着くまでの苦労も吹き飛ぶような清々しさだ。
火焔滝は、米沢市南部の吾妻山(2,035m) に源を発する最上川の最上流部の滝。落差40m の階段状分岐瀑。秘湯「大平温泉」から、幾度も沢を渡り、人ほどの大きさの大岩を乗り越え、15 分程でようやく辿り着くことができる。
滝の周囲は巨岩が折り重なった断崖で、柱状節理の巨岩の階段を豪快に流れ落ちる様子は、周囲の景観も相まって県内でも有数の美しさを誇る。
火焔滝の名は、秋の夕日が滝に当たるとまるで炎が燃え上がるような姿になることが由来といわれている。
山形県随一の秘湯「大平温泉」の最上川源流の湯の恵みもぜひ味わってほしいが、大平温泉までの道のりも険しく、車がすれ違えない急登の細道には、ガードレールもなく、一度に曲がりきれない急カーブが数カ所あり、訪れるには相応の覚悟が必要だ。